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【初心者向け】ブロックチェーン国際送金の始め方・手順ガイド

Tags: 国際送金, ブロックチェーン, 手順, 初心者, 送金方法

はじめに

国際送金を利用する際、「手続きが複雑」「何から始めればいいか分からない」と感じることはありませんか?特にブロックチェーン技術を使った新しい送金方法と聞くと、さらに難しそうだと敬遠してしまうかもしれません。

しかし、実はブロックチェーンを使った国際送金サービスの手続きは、ポイントを押さえれば初心者の方でも十分に利用可能です。従来の銀行送金とは異なる部分もありますが、その仕組みを理解し、正しい手順を踏めば、より迅速かつ低コストな送金を実現できる可能性があります。

この記事では、ブロックチェーン国際送金に興味はあるけれど、どう始めれば良いか分からないという方に向けて、サービスの選び方から実際の送金・受取までのステップを分かりやすく解説します。

ブロックチェーン国際送金の手続きは難しくない?

結論から言うと、ブロックチェーン技術そのものの複雑な仕組みを理解する必要はありません。多くのブロックチェーン国際送金サービスは、利用者が直感的に操作できるよう、インターフェースを工夫しています。

基本的には、

  1. サービスを選ぶ
  2. アカウントを開設する
  3. 日本円を入金する
  4. 送金情報(送金先、金額など)を入力する
  5. 送金を実行する

という流れになります。このステップは、オンラインバンキングを使った送金や、他のフィンテックサービスでの送金と大きくは変わりません。

ただし、ブロックチェーン特有の概念(ウォレット、アドレスなど)や、注意すべき点もありますので、以下で詳しく見ていきましょう。

ブロックチェーン国際送金の基本的なステップ

ブロックチェーン国際送金を利用する際の一般的なステップは以下の通りです。サービスによって多少異なりますが、大まかな流れは同じです。

ステップ1:利用するサービスを選ぶ

まずは、数あるブロックチェーン国際送金サービスの中から、自分に合ったものを選びます。サービス選定時には以下の点を考慮しましょう。

ステップ2:アカウント(ウォレット)を開設・登録する

利用したいサービスを決めたら、アカウントを開設します。多くのサービスでは、本人確認手続きが必要です。

このアカウント開設を通じて、送金や仮想通貨の保管に使う「ウォレット」がサービス上で準備されます。

ステップ3:日本円を入金する

開設したアカウントに、国際送金に使う資金(日本円)を入金します。一般的な入金方法は以下の通りです。

入金が完了すると、サービス上の日本円残高に反映されます。

ステップ4:通貨を交換する(必要に応じて)

日本円で入金した後、送金先の通貨や、ブロックチェーン送金に使う特定の仮想通貨に交換する必要がある場合があります。多くのサービスでは、日本円から直接、送金先の法定通貨(例: 米ドル、ユーロなど)や、送金に利用される仮想通貨(例: XRP、USDCなど)に交換できます。

この際の為替レートやスプレッド(売値と買値の差)も、手数料の一部として考慮する必要があります。サービス上で現在のレートを確認し、納得した上で交換を行いましょう。

ステップ5:送金情報を入力し、実行する

交換した通貨を使って、いよいよ送金を実行します。

ブロックチェーンを使った送金では、送金先ウォレットアドレスの入力ミスに特に注意が必要です。 一度実行した送金は、原則として取り消しができません。間違ったアドレスに送金した場合、資金が失われる可能性があります。

ステップ6:受取側での手続き

送金が完了すると、受取側のウォレットや銀行口座に着金します。

送金が完了した旨を相手に伝え、着金を確認してもらうと良いでしょう。

銀行送金との手続き比較

従来の銀行を通じた国際送金と比べると、ブロックチェーン国際送金の手続きにはいくつかの違いがあります。

| 項目 | 銀行送金 | ブロックチェーン国際送金(サービス利用) | | :------------------- | :------------------------------------------- | :------------------------------------------------- | | 手続きの開始 | 銀行窓口、オンラインバンキング | オンラインの送金サービス(Webサイト、アプリ) | | アカウント開設 | 銀行口座開設(対面またはオンライン) | オンラインでのサービスアカウント開設、本人確認 | | 必要な情報(送金時)| 受取銀行名、支店名、SWIFT/BICコード、口座番号、受取人氏名、住所など | サービスにより異なる(銀行口座情報またはウォレットアドレス) | | 資金移動 | 銀行間のネットワーク(SWIFTなど) | ブロックチェーンネットワーク | | 着金時間 | 数日〜1週間以上かかることも | サービスやブロックチェーンにより数分〜数時間、長くても1-2日程度 | | 手数料 | 送金手数料、コルレス手数料、為替手数料など複雑・高額になりがち | 送金手数料、為替手数料など。銀行より低額な場合が多い | | 操作の簡便さ | オンラインバンキング利用で比較的容易 | オンラインでの操作が基本。アドレス入力ミスに注意 | | 送金情報の正確性 | 銀行員による確認(窓口)、入力フォームでのチェック | 自己責任での入力。アドレス入力ミスは致命的 |

このように、ブロックチェーン国際送金はオンラインでの手続きが基本であり、銀行を介さない分、中間コストが削減され、送金速度も速くなる傾向があります。一方で、特に仮想通貨アドレスを直接指定する場合は、入力ミスのリスクが高まります。

手続きにおける注意点とリスク

手続きは比較的シンプルですが、いくつか注意すべき点があります。

まとめ

ブロックチェーン技術を使った国際送金は、「手続きが複雑そう」というイメージを持たれがちですが、オンラインサービスを利用すれば、従来の銀行送金と比較して多くのメリットを享受しながら、比較的簡単なステップで実行できます。

サービスの選択、アカウント開設、入金、送金情報入力、実行という基本的な流れは、他のオンライン決済と大きく変わりません。特に、オンラインでの手続き完結、迅速な送金、低コストといった点は大きな魅力です。

しかし、ウォレットアドレスの入力ミスによる資金喪失リスクや、価格変動リスク(仮想通貨利用時)など、ブロックチェーンならではの注意点があることも忘れてはいけません。

まずは少額から試してみる、信頼できるサービスを選ぶ、そして送金先情報を徹底的に確認するなど、基本的な注意点を守ることで、ブロックチェーン国際送金を安全かつ便利に活用できるでしょう。

国際送金の手数料や速度にお悩みであれば、ぜひ一度ブロックチェーン送金サービスの手続きを具体的に調べてみることをお勧めします。